現場で迷わない!タイムラインと業務のポイント
新人のうちは、「何を、どのタイミングでやればいいのか」が分からず戸惑うことも多いもの。
そこで今回は、一般的な歯科医院での一日の流れと、各時間帯で押さえるべきポイントを紹介します。
目次
9:00 出勤・朝礼前の準備
- 出勤後は更衣室でユニフォームに着替え、髪をまとめ、身だしなみをチェック。
- ユニットや器具の準備を開始。バキュームやライト位置、チェアカバーも確認。
- 診療スケジュールを見て、その日に必要な器材を揃える。
💡 先輩アドバイス
「朝は余裕をもって出勤すると、落ち着いて準備できます。慌てると器具のセッティングミスや忘れ物につながります。」
9:15 朝礼
- 院長やスタッフ全員で患者さんの予約状況、注意事項、急患の有無を共有。
- 新人は復唱して確認し、わからないことはこの時点で質問。
ポイント
- 「患者名+診療内容」を頭に入れておくと診療がスムーズ。
- 初診患者の場合は特に、カルテの予診情報も事前チェック。
9:30〜12:30 午前診療
- 主な業務:スケーリング、PMTC、ブラッシング指導、診療補助
- 医師の治療アシスト(器具の受け渡し、吸引、照明調整)
- 使用後の器具は速やかに洗浄・滅菌へ
💡 現場テク
- 患者さんに「痛くないですか?」と一言添えるだけで安心感が増す
- スピードより正確さを優先。慣れると自然に動きが早くなる
12:30〜14:00 お昼休憩
- スタッフルームでランチ、休憩。
- 午後の診療に備え、余裕があれば器具や材料を補充しておく。
注意点
- 休憩時間でも院内では制服姿が多いので、患者さんと会えば笑顔で会釈。
- 自分の口腔ケアも忘れずに。口臭やマスク内の不快感を防ぐため。
14:00〜18:00 午後診療
- 学校帰りの小児患者や仕事帰りの社会人が多く来院。
- 小児矯正やホワイトニングなど、自費診療のアシストも増える。
- 夕方は急患が入りやすいため臨機応変な対応が必要。
💡 現場テク
- 子どもには優しい口調と笑顔、大人には簡潔で分かりやすい説明
- 自費診療では器具や材料の管理を丁寧に。高額な材料も多いため破損・紛失に注意
18:00〜18:30 終礼・片付け
- 器具洗浄・滅菌、ユニット清掃、ゴミの廃棄
- 翌日の予約を確認し、必要物品を補充
- 終礼でその日の反省点や改善点を共有
ポイント
- 翌日準備を夜のうちに終わらせると、朝が楽になる
- 自分用の“反省ノート”を作り、成長記録として残す
新人が覚えておくと良いこと
- 常にメモを取る
→ 作業手順、注意点、器具の場所などは記憶より記録 - 患者さん第一の姿勢
→ 技術よりもまず安心感を与える笑顔と声かけ - 「報・連・相」を徹底
→ 迷ったら一人で判断せず先輩に確認
まとめ
新人歯科衛生士は、まず一日の流れを理解し「準備・実施・片付け」を確実に行うことが大切です。
慣れてくると効率的に動けるようになり、患者さんや先輩からの信頼も高まります。
このスケジュール例を参考に、自分の職場に合わせた“働きやすいリズム”を見つけましょう。