〜クリニックと病院歯科それぞれの年収相場は?〜
「歯科衛生士って、どのくらい稼げるの?」
「病院とクリニック、どっちが収入いいのかな?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
実は、歯科衛生士の年収は勤務先の種類・地域・経験年数・勤務形態によって大きく異なります。
この記事では、2025年時点の最新データや求人傾向をもとに、クリニックと病院勤務の年収相場を比較し、収入を上げるためのヒントもご紹介します。
1. 歯科衛生士の平均年収(全国統計)
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年)」によると、
歯科衛生士の全国平均年収は 約370万〜390万円程度 とされています。
- 月収:約25〜27万円
- 賞与:年間2回(平均40〜50万円)
- 年間休日:100〜120日前後(勤務先による)
▶ ただしこれはあくまで平均値。実際には勤務先の種類によって収入の傾向が変わります。
2. クリニック勤務の年収相場
◆ 一般的な歯科クリニックの場合
経験年数 | 年収相場 | 備考 |
---|---|---|
新卒〜3年 | 約300〜330万円 | 基本給は20万円前後+残業代など |
中堅〜5年 | 約330〜380万円 | 賞与やスキル手当で差が出始める |
ベテラン | 約400〜450万円 | 自費診療の補助や主任業務で加算あり |
- 昇給:年1回(平均5,000円〜1万円程度)
- 賞与:年2回(1〜2ヶ月分)
▶ 小規模な院では月給制+歩合・自費インセンティブがつく場合も。
◆ 自費診療中心のクリニック
ホワイトニング・インビザラインなど自費診療が多い医院では、
月収30万円〜スタート+売上連動の報酬があるケースも見られます。
3. 病院勤務の年収相場
大学病院や総合病院の歯科口腔外科に所属するケースです。
勤務先の種類 | 年収相場 | 備考 |
---|---|---|
公立病院・大学病院 | 約350〜450万円 | 公務員規定 or 医療法人規定に準ずる |
私立の総合病院 | 約330〜420万円 | 経験と資格により昇給が明確 |
国立病院機構 | 約380〜460万円 | 賞与は年2回(各2.0ヶ月分以上) |
- シフト制あり(週休2日+祝日)
- 福利厚生や退職金制度が手厚い
▶ 業務内容が医科との連携・周術期管理など専門的・複雑なケースが多いため、相応の経験とスキルが必要。
4. 年収に差がつくポイントとは?
年収は「場所」や「業種」だけでなく、以下のような要素でも差が出ます。
要素 | 差が出る理由 |
---|---|
地域(都市部 or 地方) | 都心部は物価が高いため給与も高い傾向 |
雇用形態(正社員 or パート) | 社会保険・賞与・手当など正社員の方が収入安定 |
経験・スキル | 自費診療や矯正経験があると手当が増えることも |
資格(認定歯科衛生士) | 一部医院で手当加算、訪問・周術期ケアで重宝される |
業務範囲 | カウンセリング・説明対応・指導管理など任せられる範囲が多いと年収UP |
5. 年収を上げるためにできること
◉ スキルの幅を広げる
ホワイトニング、インプラントアシスト、マウスピース矯正の対応経験があると重宝され、月給アップ・自費インセンティブが期待できます。
◉ 資格取得・認定衛生士を目指す
「日本歯周病学会認定歯科衛生士」などは専門性の証明として、採用時に有利になるケースも。
◉ 評価制度のある医院を選ぶ
頑張りが給与に反映される医院はモチベーション維持にもつながります。
◉ 転職や掛け持ちも選択肢
同じ労働時間でも、職場を変えるだけで年収が50万円以上変わるケースもあります。
副業OKな医院で、セミナー講師やSNS運用などでスキルを活かす人も増えています。
まとめ
歯科衛生士の年収は、勤務先のタイプや地域・スキルによって幅があります。
「働きやすさ」だけでなく、「将来の収入」も意識したキャリア選びが大切です。
✅ 自分の得意分野を活かせる職場か?
✅ 評価される制度や環境が整っているか?
この視点を持って、納得のいく働き方を見つけていきましょう!